使ってみたけど難しすぎた・・・
どうやれば使えるようになるのかな?
こういった疑問にお答えします。
予習シリーズ国語の使い方を簡単に説明すると
- 使えるレベルまで力をつける
- 解説をよく読んで復習する
- 国語の基礎力をつける教材と併用する
といった感じです。
この記事ではこれらについて解説していきます。
目次
予習シリーズ国語のメイン教材の特徴【メリット・デメリット】
予習シリーズ国語は中学受験向けの塾で広く使われている国語の教材。
一冊ごとに読解問題は40前後。
構成は以下のような感じ
- 【通常】 読解のテーマ、読解問題2問(基本・発展)、文法
- 【総合】 物語文や説明文が一回ずつと文法のまとめ
だいたい4回ごとにまとめとして総合があります。
各読解テーマを身に付けるための読解問題を解きながら、文法も学習していくという感じです。
- 子供が読める文章で、圧倒的に解説が詳しい
- 到達点が高く文法も学べる
- 同じテーマをレベルをあげながら繰り返す
- 求められるレベルが高い
- 全部揃えると結構な値段になる
下記のような感じで
- 解説に段落ごとの要点がある
- 設問ごとに詳しい解説(400字を超えるものも)
- 難しい漢字にルビがふってある
- 話し言葉で授業のような読解テーマの解説
このレベルの読解問題の教材で段落ごとの要点があるものはかなり珍しく、これがあることで本当に正しく読めていたのか判断しやすくなっています。
しかし、解説を読んで理解できるなら素晴らしい教材ですが、出来ない場合は問題文も解説も長く辛いだけです。
だから、予習シリーズ国語のメイン教材を使いこなすには解説を理解するだけの力が必要になってきます。
というわけで次はどうすれば使えるようになるかを解説していきます。
【小学生の独学】予習シリーズ国語の使い方①使えるレベルまで上げる
予習シリーズ国語を使えるようにするには、現在の力にあった教材を使ってレベルアップしていけばOK。
レベルアップに必要なことは
といった感じです。
これらを一つずつ見ていきましょう。
解く力をつける
解く力と言っても難しいことではなく、設問パターンごとの基本的な解き方を抑えておけばOKです。
例えば、理由を聞かれたときはどう答えればいいか?とかそういった当たり前の部分です。
予習シリーズ国語のメイン教材には設問のパターンごとの基本的な解法は解説されていません。
基本的な解法のパターンを学習できるのが下記の教材『啓明館が紡ぐ 小学国語 読解の基礎』になります。
啓明館 (監修), さなる教材研究室 (編集) 2020年7月20日
小学生が理解できる言葉で丁寧に解説されているのでおすすめです。
これの答え方のおやくそくは完全にマスターしておきたいところです。
読む力をつける
読む力をつけるには文章が論理的に把握できるようにする必要があります。
文章の構造の基本を理解するだけではなく、実際に練習できる教材を使うのが効率的です。
予習シリーズ国語の説明を理解できるレベルまで引き上げるためのおすすめの教材は『ふくしま式「本当の国語力」が身につく問題集』。
福嶋 隆史 (著) 大和出版 (2017/2/16)
『ふくしま式「本当の国語力」が身につく問題集[小学生版ベーシック]』が難しい場合は「はじめての論理国語」の1年から3年くらいまでが使いやすいです。
出口 汪 (著) 水王舎 (2016/3/31)
などがおすすめです。
また、そもそも文章が読めない、読むのが嫌いという場合は段階ごとにレベルアップしていくのが良いと思います。
- 『東進オンライン学校 小学部』: 字面だけを追ってる状態からの脱却、お手本付の読書で読めるようにする
- 『すらら』:一文を読めるようにする
語彙力をつける
文章を読むためには語彙力が必要です。
予習シリーズの読解のテーマの説明や解答・解説には、小学生には難しい抽象的な言葉がたくさん出てきます。
抽象的な語彙を覚えられる教材を使って学習しておく必要があります。
おすすめは『ふくしま式「本当の語彙力」が身につく問題集[小学生版]』です。
福嶋 隆史 (著) 大和出版 (2012/4/10)
これのレベル1までをマスターしておけばOKです。
【小学生の独学】予習シリーズ国語の使い方②【問題を解く】
読解のテーマやこれまでに習った読み方・解き方を意識して普通に解けばOKです。
注意点は
- 問題用紙・解答用紙など書き込むものは再利用するためにコピーして使う
- 丸付けは出来れば本人がやる
くらいです。
丸付けは解答の根拠を忘れる前にチェックするために、本人が丸付けをしたほうがいいです。
問題を解いたらすぐに丸付けして解説を読み復習させるようにしましょう。
でも解いた後の問題用紙を見ればちゃんと解いたのかどうかわかるはずです。
【小学生の独学】予習シリーズ国語の使い方③【復習する】
成長するのは出来なかったことを出来るようにしたときです。
そのためには
- 出来なかったことをチェックする
- 出来るようにするにはどうすればいいか考える
- 覚える・練習する
といったことが必要です。
問題を解いたあとに
- 設問の解説を読んで、解答の根拠をチェックする
- 要点のまとめを使って正しく読めていたかをチェックする
といったことを行いましょう。
設問の解説を読んで、解答の根拠をチェックする
解答に至った根拠と解説に違いがないかチェックします。
正解していても解答の根拠が違った場合はなぜ違ったのか調べる必要があります。
間違いがあった場合は次からは間違えないためにはどうするかまで考えてトレーニングを行いましょう。
要点のまとめを使って正しく読めていたかをチェックする
全問正解していても要点のまとめと段落ごとの内容の認識があっているか確認しましょう。
違いがあった場合、何が違うのかどうすれば正しく読めたかを考えて次につなげましょう。
段落ごとの要約をして、要点のまとめを参考に添削するというのもアリですよ。
【小学生の独学】予習シリーズ国語の使い方④【国語の基礎力をつける】
予習シリーズ国語のメイン教材はそれさえやっていれば、出来るようになるというものではありません。
英語であれば 英単語や文法、英文解釈といったことが必要なように国語も基礎力を上げるトレーニングが必要。
- 語彙力をつける
- 文法を覚える
- 論理的思考力をつける
- 要約する力をつける
といった感じです。
文法は予習シリーズでカバーできるのでそれ以外のおすすめの教材を紹介します。
語彙力をつける
福嶋 隆史 (著) 大和出版 (2012/4/10)
井上秀和 (著)
論理的思考力をつける
福嶋 隆史 (著) 大和出版 (2013/3/23)
要約する力をつける
福嶋隆史 (著)
早瀬 律子 (著)
定着するまで繰り返してやる必要があります。
反復のタイミングはアプリを利用するなどして自動的にスケジュールできるようにすると楽ですよ。
まとめ
この記事では予習シリーズの国語を使えるようにする方法などを解説してきました。
まとめると
- 予習シリーズは良い教材だけど求められるレベルも高い
- だから、まずは使えるレベルまで引き上げる
- 読解のテーマを意識して解く
- 復習して出来なかったことを次からは出来るようにする
- 基礎力をつける
といった感じです。
予習シリーズは国語の読解問題の教材ではダントツに解説が詳しく自学自習に向いた教材です。
予習シリーズの国語を独学できるなら、ほとんどの教材はレベルさえあっていれば使えるはず。
早く子供に自学自習する力を身に付けさせたい方は、予習シリーズの国語を使えるようにしてみてはいかがでしょうか?
- 『東進オンライン学校 小学部』: 字面だけを追ってる状態からの脱却、お手本付の読書で読めるようにする
- 『すらら』:一文を読めるようにする